なぜ、ソイジョイはコモディティー化されないのか?

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コモデティ化という言葉を聞いたことがありますか?

コモディティー化とは、簡単に言うとその商品が
独自のものではなくありふれたものになってしまうということです。
語弊を恐れずに言うと、百均ショップとかで似たような商品が売られてしまうのであれば
それはコモディティー化しているということです。

コモディティー化してしまった商品はどうなってしまうかというと・・・

価格勝負になる

それはつまり中小企業は大企業に勝てないということを意味します。
なぜなら大企業は全国に販売網を持っているので大量生産し、製造コストを下げて価格競争で圧勝するからです。

逆に言えば、中小企業としては
自分の商品がいかにして「コモディティー化されないか?」を考えなければいけないということです。

ソイジョイはコモディティー化してそうで、してなかった

ここで1つ面白い事例を紹介したいと思います。
大塚製薬から出てるソイジョイと言う食品(お菓子?健康食品?)です。

詳しくは覚えていませんが、大塚製薬はソイジョイの発売当初
「大豆を手軽に食べれて、小腹を満たす食品」みたいなPR方法でソイジョイを発売しました。
このコンセプト自体は目新しかったと思います。

しかし、この食べ物自体はおそらく食品メーカーなら簡単に作れる商品だと思います。
実際イオンではソイジョイに似た商品が売ってます。
つまり一見するとソイジョイはコモディティー化しています

 

僕はこのイオンのソイジョイモドキを食べたことがあります。
そして、食べた瞬間に「二度と買わね」と思いました。

なぜか?あまりにもまずかったのです。
(ちなみに原材料を比べてみてもイオンのほうは
食品添加物とか合成した栄養素ばっかりだったのでげんなりした記憶があります)
一方、ソイジョイは美味しいです。

似てる商品でも独自の強みがあればコモディティー化されない

この「おいしさ」こそソイジョイの強みだと思います。
ソイジョイの「大豆を手軽に」という表面的な製品の特徴だけを見れば
確かにイオンにも類似商品を作ることができます。

ですがソイジョイのホントの強みはそこではないのです。

ソイジョイのホントの強みは
おいしくない大豆製品を美味しく食べれるという点にあるのです。
(豆乳嫌いな人とか多いですよね)

しかもお客さんのニーズを満たすという点でも大塚製薬のほうに分があります。
そもそも論になりますが、大豆食品を自分からを食べようとする人って健康意識は相当高いわけです。

そんな人に対して、食材を使っている大塚製薬と合成品を組み合わせたイオン。
この時点で勝負あり。
(さっきも言いましたが、表面的にパクるだけでは、ダメなのです。)

本当の強みはなにか?

このソイジョイの事例のようにように
コモディティー化されないためには何が必要か?

うちの商品の本当の強みは何だろうか?
ということを考えてみてください。

もし、本当の強みを見つけることができれば
それは大企業や競合を恐れることなくビジネスをすることができるわけですから。

 

P.S

コモディティー化とは関係ありませんが
こういう「本物の食材を使うか」「コストを優先するか」は企業の理念がもろに出ます。

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