今日は飲食店にフォーカスを絞って話をしようと思う。
飲食店の場合・・・
- メニューはほぼ同じ(毎月とか毎週変わるメニューはあるとしても基本的には少ない)
- 価格の割引キャンペーンはしづらい(一度安い値段で販売してしまうと、それ以降安い値段じゃないと商品が売れなくなってしまうことがある。過去に安売り競争で失敗したマクドナルドのハンバーガーのように…)
- 高額商品を少し売るというよりは利益の小さい商品を大量に売る(回転率を上げる)
こーゆー飲食店が多いと思う。
本音を言えば回転率を上げることよりも客単価をあげたほうがビジネス的には楽になる。
ただし、「相場」があるので値段を釣り上げてしまえばお客が来なくなる。
悩ましい問題だと思うが、次のようなことをして客単価を上げる事はできないでしょうか?
利益を上げる 事例1 アップセル
アップセルとは追加の商品購入のこと。飲食店の場合、飲み物とかデザートになる。
ここでポイントだが、アップセルは割引料金で提供してほしい。
割引とその分売り上げが減ってしまうが、ちょっと立ち止まって考えてください。
例えばデザートの定価が500円で粗利が200円(原価が300円)だったとします。
この場合普通の値段でデザートプレート200円の利益になります。確かに100円引きにすると利益が100円に落ちてしまいます。
ただ、ここでのポイントは利益が「追加で」増えるということ。
もしデザートしか頼まないお客さんに100円引きで提供すると利益も減ってしまい経営が苦しくなります。
しかしこの場合はアップセルです。
そもそも定食を食べているので、その時点で利益は確保されています。
デザートはあくまで追加の利益なのです。
だから値引いても(原価割れしないのであれば)いいのです。
会社の利益は増えることになるので。
少しでも顧客の購買欲求を高めるために値引きことによってお得感を出してください。
利益を上げる 事例2 ジョイントベンチャー
ジョイントベンチャーとは簡単に言えば業務提携のことです。
つまり他の会社の商品をお店で売るということです。
これは大手ファミリーレストランのチェーン店がよく採用してます。
ファミレスのレジにはお子さま用のおもちゃやガムなどが販売されてますよね?
これらを売ることで飲食店には売上・利益の何パーセントかが入ります。
この収入は利益率100パーセントの収入になります。
商品は相手の会社が作りますから。
ノルマもないのでリスクなしです。
ファミレスのおもちゃ戦略も良いのですが、個人的にオススメなのは、
お店で使っている食材を紹介するという戦略です。
販売経路が拡大されるので農家にとってメリットがあります。
利益を上げる 事例3 USP
アップセルもジョイントベンチャーもぜひやっていただきたいですが、これらはあくまでも副次的な利上げです。
そうではなくてもっとドカンと売り上げを上げるのに1番のオススメの方法は他のお店との差別化です。
つまり看板商品を作るのです。
看板商品とは何も他店が太刀打ちできない位圧倒的に「うまい」料理である必要はありません。
例えばラーメン二郎のように「量が尋常じゃない」、
一時期流行ったジンギスカンキャラメルのように「まずい」というように
看板商品は様々な切り口から作ることができます。
看板商品があればそれを食べるだけのためにお店にお客が来てくれます。
開発に多少の時間はかかるかもしれませんが最高級の料理を作る必要はないので誰にでも作れます。
以上飲食店が売り上げをアップするための3つの方法でした。
大切なのはこのようなビジネス的な感覚を持つことです。
ぜひ、ご自身でもマーケティングの発想を持ってください。