前回のDRM講座で、「ダイレクト・レスポンス広告はテストできる」と話しました。
例えば、先月の広告と今月の広告を変えれば売り上げが変わる。
だから、広告をどんどん作れば、どんどん売り上げは上がっていく。
まるでボクシングチャンピョンに新しい挑戦者が勝負し、ベルトの取り合いをしているようなもの。
ただ、現実は難しい。
というのも・・・
- 常に0から新しい広告を作る余裕(時間、エネルギー、クリエイティビティー、お金)はない
- 真新しい広告は失敗するリスクのほうが高い
だから、もう少し賢くダイレクト・レスポンス広告の試合をする必要があります。
そこで登場するのがA/Bテストです。
A/Bテストとは?
A/Bテストとは、前に出した広告を1箇所だけを変えてテストする広告のこと。
- キャッチコピーだけ
- 写真1枚だけ
- 文字の書体だけ
- 第一段落の導入部分だけ
- 先着100人を期間限定にするだけ
というような感じ。
1箇所だけなら簡単じゃないですか?
だからこれなら確実に防衛戦ができる。
A/Bテストは毎月できるからいいんです。
だって、毎月0.5%反応率が上がったら・・・
0.5×12=6.0%
反応率が6%上がります。
もしあなたが広告を1000人に出してるとしたら、
毎月の申し込みが60件増えてることになります。
(こんな簡単なA/Bテストをするだけで、毎月60人増え続ける!)
だから1箇所でいいんです。
ただし、注意してください。「一箇所だけ」というのは「大変だから1箇所だけでいいよ」という意味ではありません。「1箇所しかやってはいけません」という意味です。
これはダイレクト・レスポンス広告の世界では絶対のルールです。
なぜ1か所ずつしかA/Bテストしてはいけないのか?
それは、各パーツの変更がよかったのか悪かったのかわからないからです。
例えば「キャッチコピー」と「先着→期間」の2箇所を変えたとします。
キャッチコピーを変えることによって反応率が10%上がったけど、「先着→期間」変えたことで9%下がって、トータルで1%の改善だったとしたら・・・
キャッチコピーだけ変えてたほうが反応率がよかったことになります。
(そして、期間に変えるのは間違いだということがわかりますので、先着に戻しますよね。)
だからA/Bテストは必ず1箇所だけなのです。
A/Bテストはネット広告がしやすい
GoogleでA/Bテストをするためのすばらしいツールがあります。
それは文字通り「ウェブテスト」です。
Goolgeアナリティクスの管理画面から設定します。
あなたがページAと一箇所だけ変えたページBを用意すれば・・・
- 読者に全自動でページAかページBのどちらかに飛ばしてくれる
- 飛ばす比率を自由に設定できる(Aページに90%、Bページの10%のお客など)
- テストの期間も自由に設定できる
- データを解析し、明らかに片方のページのうが反応率が高いと判断したら自動でそっちのページだけを表示してくれる(広告の無駄を省ける)
これらの作業を全自動でやってくれます。
なので、A/BテストはGoogleアナリティクスの「ウェブテスト」を使いましょう。