マーケティングのドリルの話・2

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From:守部 和孝

 

以前「ドリルを売るな、穴を売れ」という話をしたのですが
今回は僕のクライアントさんの例で
まさに勘違いし・失敗におちいる考え型をしていたので
書きたいと思います。

その会社さんの商品は、特別な素材でバッグが作られています。

その素材はなんと「木」。

木が革のようにミシンで織れるのです。

また木にもこだわりがあって
高級な●●の木でできています。

だからどうしても売るときには
「●●の木でできたバッグ」
として売りたいというのです。

あなたはどう思いますか?

 

マーケティングの格言が詰まっているドリルの話

以前僕はマーケティングの格言のドリルの話を書きました。

ドリルの話の概要です。

お客さんがドリルを買いにきました。
お客さんはドリルが欲しいと言っています。

でもお客さんが本当に欲しいのはドリルではありません。
ドリルを使って穴を開けたいのです。
お客さんが欲しいのは穴なのです。

という話です。

 

さてこの話を元にしてちょっと考えてみて下さい

「●●の木でできたバッグ」
は全く売れていないとかではなく
更に売っていきたい、
木の良さを知って欲しい、
と言う願いから売りだしたいので
「●●の木でできたバッグ」
という名前で実店舗で売れています。

お客さんにとってこの
「●●の木でできたバッグ」
はドリルの話で言う、ドリルです。

「●●の木でできたバッグ」
のドリルの話で言う、穴は何だと思いますか?

 

ドリルを買って達成したい目的

を考えるということなので
「●●の木でできたバッグ」
を買って達成したい目的を考えましょう。

ファッションのことなので
人によって違ってくると思います。

1番わかりやすいのは
買ってくれたお客さんに聞くことです。

  • 個性的だった
  • 目立つから
  • 話のネタになるから
  • デザインが変わっていてよかった
  • 面白かった
  • エコでイメージが良いから
  • 他の人とかぶらないから

などなどたくさんの意見が聞けました。

これがいわゆるドリルでいう穴になります。

 

ということは販売する時どうするか?

「●●の木」というのはお客さんにとって
メリットじゃないと言うのはわかります。

「個性的な木でできたバッグ」
の方がもっと魅力的ですよね。

「あなたの魅力を引き立たせる
本物の木でできたバッグ」

などになってきます。

 

あれ?

気づきましたか?

「●●の木」の「●●」がなくなっています。

お客さんにとって●●の木

というのはどうでもいいことなんだと気づけます。

 

特に直接触れることの出来ないインターネット

インターネットで販売するときは
直接触ることも見ることもできないので
魅力が伝わりにくいです。

もちろん写真や、動画を活用して
色々な角度で伝えようとしてもです。

「●●の木」でできています。

と伝えても

「あ~、そうなんだ~。」

となりますが

「珍しいミシンで織れる木でできているあなただけのバッグです。」

ということで写真も動画もより魅力的で
良さが伝わります。

今回はドリルの話から
実際の例をあげてみました。

あなたもぜひ活用しましょう。

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