From 市野寿宗
金沢市のオフィスより、、、
先日、整体師の方とお話しする機会がありました。
せっかくの機会なので、僕の歩くときの姿勢についてご相談させていただいたんですね。
僕は歩くときに背中が丸まって、なんだか頼りない感じがしていました。それがずっと気になっていました。
デスクワークが多いからか、猫背ぎみで、そのせいかなと思っていました。
それで、「綺麗な姿勢で歩くためにはどうしたらいいんでしょうか」と聞いてみたんです。
「ちょっと歩いてみてください」と言われました。
部屋の一方の壁から反対の壁までを歩いて往復しました。
するとすぐに、「なるほど。市野さん、足の使い方に問題がありますね」と言われました。
なんでも、つま先でしっかり地面をつかむように力を入れて歩くのが大事なんだそうです。
ですが、僕の場合は、つま先に全然力が入っていませんでした。
僕の足の使い方は、いわばサンダルやスリッパを履いているような状態なのだそうです。
サンダルやスリッパを履くときって、脱げないようにつま先を上げて歩いてしまいますよね?
そうするとどうなるのでしょうか。
ちょっと試しに、あなたの右手を出してください。
まず、右手を握ってください。
その状態で手首を動かしてみてください。
特に問題なく滑らかに動かせると思います。
じゃあ今度は、右手の5本の指をいっぱいに開いてください。
その状態で手首を動かしてみてください。
どうですか?
手首が固くなって、動かしづらいと思います。
足のつま先で地面をつかむようにしないと、これと同じことが足首で起こるのだそうです。
そうすると、歩くときに、
足首を柔らかく上手く使えない
→足全体の動きが固くなってぎこちなくなる
→それが腰へ、さらに上半身(背中、腹、胸、首)へと伝わる
→全身のバランスが崩れる
ということが起こるのだそうです。
つま先の使い方がちょっと違うだけで、全身の姿勢がこんなにも変わるなんて、、、。
衝撃でした。
今のは歩くときの姿勢の話でしたが、なんでもそうですけど根本的なところ、土台が一番大切ですよね。
マーケティングで言うなら、「つま先」に当たるのはなんでしょうか?
商品でしょうか?ビジネスに対するあなたの想いでしょうか?
どちらでもありません。
マーケティングの土台は、「お客さんの感情」です。
何をおいても「お客さんの感情」が全てです。
そんなことは分かってるって?
ただ、多くの社長さんは、お客さんの感情を自分で想像しているだけです。
「ちゃんとお客さんのデータをとってるし、市場調査もしているよ」なんて言っていてはいけません。
それらは、確かにお客さんの感情を考えるための材料にはなります。
ですが、それも数字や傾向を見ているだけで、ただ想像しているのとそうは変わりません。
じゃあどうすればいいかと言えば、、、
あなたのお客さんの一人一人にお願いして、「聞いて」ください。
インタビューしてください。
当たり前のことですが、人の感情なんて聞かなくちゃ分かりません。
分かった気になってはいけません。
あなたの感情で推測してはいけません。
こんな当たり前のことですが、実際にやっている方は少数です。
お客さんのデータや市場調査は大切ですが、そういう手間のかかることをする前に、まずあなたの実際のお客さんにインタビューしましょう。
シンプルで手っ取り早い上に、最も正確にお客さんの感情を知ることができます。
PS.
整体師さんのおかげで颯爽と歩くことができるようになりました。
歩く姿勢がよくなるだけで、自信が湧くんですね笑