報連相禁止?必要ない?無駄?

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From:守部 和孝

 

今日は報連相は万能では無いことについて
書きます。

結構多くの方が

「報連相をしないからダメなんだ。」
「報連相はとっても大切だ」

と単純にすすめているかたがいますが
それは間違っています。

報連相をするべきときと
しない時があります。

そのことを説明せずに言っても混乱を招くだけ、
もっというと報連相を常にすると人は育ちません。

今日はそのことについて書きたいと思います。

そもそも報連相って?

ご存知かとは思いますが
一応書くと
報告・連絡・相談
の頭文字をとったもの。

書類作成や、プロジェクトの進捗、
または飲み会の予約などまで
あらゆることにこの報連相を求められます。

報告をすることで上司の安心、
連絡をすることで情報のズレの防止、
相談をすることでクオリティを下げずに失敗を減らす

などいい面はたくさんあります。

 

報連相が一様にダメだと
私が言いたいわけではありません。

報連相は大切です。

はじめに言ったように
「報連相をしっかりしなさい!」

と怒るのは間違っています。

例えば、日常業務全てにおいて
報連相を伺ってくる部下にどう感じますか?

自分の判断で行動できていない。
主体性がないと感じるはずです。

つまり

 

報連相は常に求められていない

というのがわかります。

また

報連相は自立心を奪う

というのも見えてきませんか?

例えば、一つ仕事を任されたとします。

同じ仕事を任せるにしても
能力のある人、もしくは信頼されている人には
全てを任せられます。

「良いのに仕上げておいて」

というような任され方もされるでしょう。

 

新入社員に代表とされるような
能力が見えない、まだ難しいだろうと
考えられる人には

「◯◯が終わったら教えてくれ」
というような報告を求められたり

「わからなかったら聞きなさい」
というような相談や、

「進捗は常に伝えなさい」
という連絡を求められます。

 

報連相は信頼されていない証

ともいえるかと思います。

 

報連相を求めるとどうなるでしょうか?

判断のほぼ全てを上司に伺うことになります。

判断を任せるということは
責任を負わないことになります。

責任を負わないとなると
やはり自立心を奪います。

判断を人任せにしてしまいます。

人を育てることができなくなります。

 

なぜ今日、報連相について書いたか

私がコンサルティングをしていると
社長がこんなことを聞いてくることがあります

「ここまでやってきたのですが、次はどうすればいいですか?」

まるで報連相。

これに答えることももちろんできます。

しかしこれを繰り返すと
なんと聞かないと行動しないようになってきます。

社長という最も自立した人間。

これまでずっと自分で判断していた社長という
権限をもった人でさえ
報連相をもとめ、答え続けると
自分で判断をやめて
行動をしなくなり
自立心を奪ってしまうのです。

 

この話は実際にあった私の失敗談

私が聞かれたことに
「ああしなさい、こうしなさい」
と言い続けることで
判断を私に委ねるようになった
私の失敗談です。

この失敗から、今は聞かれても
「どう思いますか?」
と聞き返す。

判断するときや、最終的な決断をする際には
必ず社長自身に決めてもらっています。

私から提案があり
「Aをしたらどうでしょうか?」
とは言わずに、
「AとBがありますがどちらにしますか?」
というように決めてもらうように
させています。

報連相が自立心を奪う典型例だと
わかっていただけるでしょうか?

 

 

報連相は上司が部下を管理するためのシステム

という面ではもっとも機能します。

というかその為の報連相です。

つまり部下をしっかりと管理しながら
仕事をするなら報連相をさせるべきです。

自立した人間として成長させるなら
少しずつ報連相を減らしていきます。

部下をどうしたいか。

部下を今後どうしたいか。

を考えて報連相をコントロールしましょう。

また部下自身も報連相を
求められているのか?
求められていないのか?

はわかっていません。

そのあたりをしっかりと上司の責任として伝えて
報連相を考えさせましょう。

いかがでしたか?

報連相は常に求めるものではない

というのが理解できたかと思います。

なんでも万能のものはありません。

その時々に応じて
活用して下さい。

 

 

 

 

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