コンバージョン率に隠された罠

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コンバージョン率=買ってくれた人の数÷表示回数×100

このWEBマーケターなら全員が知ってる公式。
しかし、この公式の解釈があまりに疎かな人が多い。

今から話すことはジェイ・エイブラハムの教えである。
ピンとこないかもしれないけど、ぜひ聞いてほしい。


例えば、あなたが商品をWEBで売ってて、
買ってくれた人が5人で、表示回数が73回だったら
コンバージョン率は5÷73×100=6.8%ということになる。

ほとんどのWEBマーケターはこの後A/Bテストを繰り返す。

ヘッドラインを変えたり、オファーを変えたりして
6.8%を超えることに躍起になる。

この流れ、ごく普通の流れです。
まともな仕事をしています。

でも、これ大事な点を見落としています。

こっから先はちょっと説明が難しい。
だからよく考えながら読んでほしい。

例えば佐藤さんと鈴木さんがいるとする。

ある広告を出して佐藤さんは買って、鈴木さんは買わなかった。
コンバージョン率は50%である。

そこでA/Bテストをしたところ、
今度もコンバージョン率は50%で変わらなかった。
ただし今回は鈴木さんが買って、佐藤さんは買わなかった。
何が言いたいのか?

非常に歯切れの悪い説明で、
あなたはイライラしているかもしれない。
でも、こっから核心に入ります。
だから、もう少しだけ付き合ってください。

さっきの佐藤さんと鈴木さんの話ですが、
佐藤さんはあなたの商品を「返金保証がついてるからダメだったら返品する」というノリで買っていたとする。
一方、鈴木さんは「どうしても解決しない問題があって、あなたの商品なら解決できるかも!」とワラをもすがる思いであなたの商品を買っていたら・・・

同じコンバージョン率50%でも、その数字の重みは全然違う。

あなたが、鈴木さんに電話でフォローアップして、
鈴木さんの話を懇切丁寧に聞いて、
鈴木さんに役立つアドバイスを一生懸命提供したら、、、

たぶん鈴木さんはあなたの会社のVIP顧客になるでしょう。

つまり、何が言いたいか?

数字には出てこないものがある

佐藤さんも鈴木さんも同じコンバージョン1である。

でも、彼らの熱意というか、問題レベルというか、
顧客としての価値は全く違う。

いや、この言い方だと「鈴木さんのほうが佐藤さんより価値あるお客」となってしまう。
それは間違い。

そうじゃない。

鈴木さんには、鈴木さんのニーズがあり
佐藤さんには、佐藤さんのニーズがある。

そのニーズに寄り添い、お客の求めるものを心から提案しない限り、
本物のロイヤリティーは得られないといことだ。

数字にしてしまうと、こういう目に見えないもがすべてなくなってしまう。

それなのにただA/Bテストを繰り返して
「コンバージョン率が1%上がった!」
と喜んでいると、いつまでたってもビジネスは成長しない。

 

 

ただA/Bテストを繰り返す、
ただ、コンバージョン率を測定する。

それとも、
お客の声を取りに行く。
真の悩みを聞き、彼らのためにアドバイスをする。

あなたはどっちですか?

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