From 市野寿宗
カレーライスの美味い定食屋より、、、
今日、ある定食屋さんにまた食べに行きました。
今回で3回目です。
この定食屋さんは、豚肉をじっくり煮込んだカレーライスを出してくれる定食屋さんです。個人的には、金沢カレーの中でもピカイチの美味さだと思っています。
でも、メニューはカレーだけじゃありません。他にも、ステーキ定食やトンカツ定食、うなぎの蒲焼定食など、色んなメニューがあります。
実は、ここの店主さんが、結構面白いんです。
何が面白いかっていうと、メニューの勧め方が面白いんです。
僕が訪れた1回目、2回目もそうでしたが、3回目の今回もやっぱりそうでした。
店主さんが勧めてくださるのは、決まって「ステーキ定食」です。
もちろん美味しくて自信があるからなのでしょう。ただ、加えてメニューの中では一番高額なんですね。それで、いつもしきりとステーキ定食をおすすめしてくださるんじゃないかと思います笑
というのはさておき、、、
どんなふうにおすすめしてくださるのかと言うと、こうです。
まずお店に入って、席に着き、店主さんがお茶とメニューを持って来てくれます。僕は軽くメニューに目を通します。
このタイミングです。
「色々あるでしょう?その中でも、このステーキが本当に美味しいんですよ。ちょっとお肉見てみますか?」
言うが早いか、店主さんは厨房の中に入っていってしまいます。それですぐに、冷蔵庫から出して来たのでしょう、大きくて立派な牛肉の塊を持って、僕のところへ戻って来ます。
「立派な赤身でしょう?このサシが入っているのが美味しいんですよ〜」
と、ひとしきり肉を褒めちぎります。
確かにすごく美味そうだなあ、と僕が思っているところで、、、
すかさず、
「ご注文どうしますか?」
と聞かれます。
僕は、
「カレーライスお願いします」と答えます笑
断っておきますが、悪い気がするからステーキ定食を頼まないとかいうわけでは決してありません。確かにあからさまなセールスです。ですが、店主さんは物腰が柔らかくて親切な方で、接客も最高なので、憎めないからです。
そして何より、そのカレーライスがめちゃくちゃ美味くて、お気に入りだからです。
それでリピートしているわけなんですが。
このように、セールスをするときに、絶対に押し売りはダメですよね。
ただ、押し売り感を排除するなら、この定食屋さんの店主さんから、一つ大事なセールステクニックを学べます。
それは、セールスをするときに、言葉で説明するだけじゃなくて、実際の商品自体を見せること。もっと言えば、「商品の魅力を視覚的に見せる」ことです。その店主さんが、調理済みのステーキ定食を見せることができなくても、美味そうな調理前のステーキの塊を見せてくれたように、です。
それは、店舗販売でも、ネット販売でも同じです。
特にインターネットで商品を売りたいなら、当然商品を手に取って見てみる、なんてことはできないですよね。
だからその分、いかにして商品を“見せる”のかが重要になります。最低でも、実際に手に取って見るのと同じくらい伝えられるようにしたいです。
そのための方法としては、色んな角度からの写真を撮って載せる、というのはいい方法です。
ただ、もっと効果的なのは、動画を録ること。それも、実際にその商品を使っている様子を動画に録って見せることです。
そうすると、お客さんが自分で使うところをイメージできます。自分にとってその商品が必要になる場面を想像してくれるんですね。
PS.
ちなみに、まだ僕はその定食屋さんでステーキを食べたことはありません。
それは単純に、カレーが食べたいからです。美味いから笑
でも、次こそはステーキを食べてみようかなと思っています笑